花入 銘 季包紙 “ 白似土” /Anti-shaded origami vase SHADE


季節の花を包む折紙の花入。
株式会社 竹尾「気包紙」の新製品を記念した展覧会「KI・HOU・SHI Tactile×Visual 触覚×視覚」のためにデザインした。
コンピュテーショナル・オリガミによって手びねり感を与えた花入は、花を引き立てるため、陰(shade)を錯覚させるような印刷を施し、自身の存在感を消すことを試みている。
気包紙GL-FS ならではの高い印刷再現性により、濃淡生成のインタラクティブシステムのシミュレーションどおりに実現した。
手びねりのようなゆがみの生成には、舘知宏氏が独自に開発した折紙設計のシステム "Freeform Origami"* を用いている。

(*)Freeform Origami; 一枚の紙から折れる「可展性」、コンパクトに折りたためる「平坦可折性」といった、本質的な幾何学を保ったまま、自在に立体折紙形状を変形させることのできるインタラクティブ設計システム。

 

Anti-shaded origami vase SHADE is a vase I designed to commemorate a new product from Takeo, Kihoushi. A vase contorted as if twisted by hand using computational origami by origami researcher Tomohiro Tachi (associate professor, University of Tokyo) gives a pointed impression with its conspicuous triangular form, and the presence of the vase itself is too strong. So I attempted to obscure its presence by printing a subtle light and dark surface that gives an illusion of shades. As the brain judges that it must be flat since there’s no shadow (as the shade is even in chromatic information), it is a mysterious vase that is three dimensional yet has no shadows. It resulted in a vase that enhances the flowers just as I planned.



Project Year: 2019
Client:株式会社 竹尾 / TAKEO Co., Ltd.
Direction:工藤青石(コミュニケーションデザイン研究所)/KUDO Aoshi(Communication Design Laboratory)
Design Partner: 舘知宏 (東京大学 大学院総合文化研究科 広域システム科学系 准教授)/ Tomohiro Tachi(associate professor, University of Tokyo)

Scheme

1. 視覚のコントロール
触覚×視覚という題に対し、陰(shade)を操作して器の存在を消すことを試みた。
記号あるいは脳の認知とのズレを利用して存在を消すことを、三井は一貫したテーマとして試みている。色情報としては濃淡が均一であるという情報が脳に与えられるが、脳の空間把握能力は奥行きを依然として認知する。
技術的には、面の法線方向からシェーディングを計算し、陰を逆数とした濃淡を展開図上に印刷している。半球ライティングモデルを用いて一次反射成分のみ補正することで、二次反射や半影による細やかなグラデーションのみが表面に現れる。濃淡生成のインタラクティブシステムは舘氏が開発した。
気包紙GL-FSならではの高い印刷再現性によりシミュレーションどおりに実現した。

2. 「手びねり」のようなゆがみ
舘氏が独自に開発した折紙設計のシステム "Freeform Origami" *を用いることで、手びねりのような感覚で、花入にゆがみを持たせた。
対称性を持つ7角形のKresling Patternをベースとして、一枚の紙から折られ、平坦に折りたためることを保ったまま、全体の形状に自然なひねりを施した。

 

 

How to make